2006年08月07日

パソコンをカメラ同様に使いこなす写真屋?

観光客?明治神宮にて
当ブログ、このところ更新していない。
お叱り承知で言い訳させていただくならば
その理由は2つ。

母が大病を患い入院してしまったこと。

もう一つは、
店のパソコンがトラブってしまったことである。

いなくなってはじめて、
その人がいてくれたことのありがたみを知る、
とかナントカよく言うが、
ありがたみどころか、親父も私も結局、
母に相当部分依存しきっていたことを
思い知らされることになった。

そして、
「バックアップとっとけよー」なんてことは
十分承知しているつもりだったし、
機材(カメラ他パソコン等も)ってのは大抵
複数所有し準備しておくのが定石だ
というのも解っているつもりだ。
でもやっぱり、
「その日」は来るのである。

母の入院の数日前から、PCの具合が悪くなってきていた。
フォトショップ等の重たい作業時以外にも
頻繁に固まるようになってきた。
再起動の回数が異様に増え、仕事にならなくなりつつあった。
メーカーさんやソフト屋さんとこのサポートとの電話も増えた。
こりゃまずいなと感じながらも、
なんとか誤魔化しごまかしやっていた。
東京地方で、高湿度とともに日中の気温37度を記録した日があったのだが、
その日はファンが異様な音を立てていた。
どうやらその日を境に決定的におかしくなったようだ。
とすると原因は
「CPUの熱暴走」ということになるかもしれないが、
実は今でもまだ判っていない。
ちなみにこのPC、導入してまだ1年半ほどである。
恐らく我々の扱いに問題があったのだろう。

また悪いことにそういう時に限って、
けっこう仕事が来たりするのである。

例年この時期は閑散期である。
その辺は一般企業と変わりない。
母は毎年この時期になると
「このまま2度と客が来ないんじゃないか」
などと思えて仕方がないと言っていた。
そのくらい暇な時だった。
が、今年はどういうわけか、
ご無沙汰だったお客や、紹介などでの新規の客からの
ブツ撮りの仕事が複数来た。
出張仕事も複数来た。
近所の人からのプリントの仕事もいくつか来た。
そういえば「レンズ付フィルム」(使い捨てカメラ)
も2つ売れた。ウチなんかでね。
これもちょっとしたサプライズであった。

本当にありがたい話ではある。
上記の仕事、
勿論全部デジタルである。

母不在のなか、
仕事が増えて小躍りする気持ちであった半面、
「これってなんかヤバイかも」という
なんとも言えぬ不安感は増す一方だった。
母不在ゆえに家事も溜まりがちだ。

で、その日は来た。
ウインドウズが立ち上がらなくなった。
「ハードディスク自体のクラッシュじゃねえな・・」
「起動しないだけならクリーンインストールでなんとか・・」
などという憶測は、単なる甘い考えだったようだ。
それ以降、バックアップソフトでの復元後もおかしいし、
クリーンインストールしようとすると、ある時点で固まりそれ以降進まない。
この間、真っ黒い背景に白い文字だけの見慣れぬ画面に、
いったい何度出くわしたろうか。

親父も私も、
日中の大半をPCの前で過ごす日が数日続いた。
それまでは、独学で四苦八苦しながらも
なんとかコンピュータと付き合っていけてると思っていたのだが。
アナログ叩き上げ商売人一家にとっては
ホントに辛い数日間であった。
で結局、
2人ともコイツをどうにかすることについては
さしあたり諦めた。
そしてあらためて思った。
ウチはもうパソコンなしでは生きて行けないのだ、
ということを。
もう何年も前にデジタル化したくせに
「何を今さら」の話だけどね。

5年前には想像もしなかったよな。

事件なんかが起きて初めて、
コトの重大さに気づくというヤツの典型だな。
我々にどこか緩んでた部分があったのだとおもう。

病床の母も、
今回のパソコンの件はやはり気にしていたようだ。
幸い早期発見であったこともあり、
経過は順調のようだった。
ちなみに、英語で「C」の頭文字の大病である。

母:「で、パソコンどうなったのさ?」

私:「あ、昨日新しいの買ったよ」

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