2007年04月15日

ウチの地域は写真屋激戦区かも?(第4回)

久々にモノクロプリントしまくりました。
前回の続き。

とはいっても、
何か特別なことをしたのでもなければ、
奇跡が起こったわけでもない。

結論から言ってしまうと、
半年、一年と時間が経つにつれ、
「彼等」の存在はウチの経営にほとんど
(悪)影響を及ぼさないということに気づいた、
ただそれだけである。

彼等が2店舗のうちの一つを閉めたのは
それからしばらく後だが、
もし閉めずにそのまま2店舗あったとしても、
恐らく結果は一緒だったろう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回は話を先に要約してしまう。
テレビ東京の『HIDAKA REPORT』風にまとめてみると
こういうことだ(知らない方ごめん)。

〜ただでさえ儲かっていない写真屋にとって、
 大手激安チェーンの写真屋の進出は深刻な問題で、
 一時は店を閉めることを検討したほどだったこと。

〜ここから、彼等がウチの経営を圧迫している、
 もしくは今後圧迫してくるという思い込みが始まる。

〜だがそもそもウチは、
 もう既にずっと前から儲からなくなっていたのであって、
 彼等がウチの商売を侵食していったことなど
 ほとんど皆無であったといっていい。

〜しばらくしてその辺に気づくと、
 あらためて両者のビジネスモデルについて考えるようになる。
 それにより、彼等も写真屋とはいえ、
 ウチとは商売そのものにかなりの差異があり、
 直接の競合者とはいえないと判断するに至った。
 彼等のビジネスってこんなカンジだろうか・・↓。
  〆任眤腓な客層(いわゆる一般大衆)をターゲットとしている。
  ▲機璽咼后κ販ともに低単価。というかそれがウリである。
  スケールメリットを効かすための大きな仕組みが必要。
  い修里燭畭燭の資金が投下され、既に多くの人や設備を抱えていた。
  グ貳模世箸靴涜腓なシステムは零細商人にとって脅威であるが、
   世の変化に機敏に対応するには比較的不利。
  Εぅ瓠璽犬睥匹、明朗価格・品質も均一で安心感があるが、コンビニ的。

〜反対に、早くからDPEなどの一般客が遠ざかってしまったウチは、
 それらに影響されないような商売にならざるをえなかった。
  .屮鳥り・出張での撮影業務等、写真好き常連や紹介がメイン。
  ∋纏は少ないが比較的高単価・高粗利。
  D媛壇蟷颪發曚箸鵑鰭要としない。
  ぜ分の店だがら、サービス内容や価格設定も自由。
  ナ頂薪だし垢抜けないが、長くその分野で仕事してきたことによる専門性。

〜やがて写真の世界もデジタル黎明期を迎え、フィルムカメラ衰退の途へ。
 当然フィルム・DPE売上激減、さらに本格的デジカメ時代に突入すると、
 「インクジェットで自宅プリントすりゃいいじゃん」という一般人が増え、
 写真のことで店に行くこと自体が減る。

〜物販については依然として(というか益々)超大手量販店優位である。
 
〜ついに彼等の方が先に自滅(←という解釈でいいのかどうか)。

〜一方、デジタル導入後ウチは作業の多くを内製化し
 (多くの取引先が辞めてしまったので仕方なく、でもあるが)、
 そのことから、
  ,えって利益率が向上した。
  ∋転紊りが早くなった(納期の短縮化)
  B燭を外注しない分、仕事のアウトプットに対して
   今まで以上に関与し、コントロールできるようになった
   (特に◆↓はお客へのインパクトは強かったのではとおもう)。
  
〜そのことからか、「餅は餅屋」的なお客が少しではあるが戻ってきたりと、
 かえってウチの方が息を吹き返してしまった(←大袈裟かな)。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・

といった具合である。
それほど大した話ではないかもね。

あ、その「彼等」だけど別に調査したんでも何でもねえよ。
あくまでも外側から見て判り得ることを元に書いているから
(当ブログは5%の客観的事実と95%の妄想で構成されるおバカ随筆である)。


一時は、時代の寵児の如く画期的なビジネスであるとして
マスコミで紹介されることも多かった。
が今では一つのビジネスとして、そんな風に彼等を崇めるように見る者は
もういなくなってしまったろう。
ほんの10年ほどだね。
激安DPEチェーン店。
我々のような者には忌々しいヤツらかもしれないが、
当然のことながらちゃんとした組織である。企業である。
ウチらなんかより何十倍もアタマがよく、ウチらなんかよりも勤勉で
事業意欲旺盛な連中ばかりの組織である。
だからあんなビジネスを実現できたのだ。
当たり前だが皆真面目に必死に仕事をこなしてきたハズである。
でも彼等は潰れてしまった。
そんな彼等の、一体何がいけなかったのだろうか。

ひょっとしたら彼等のビジネスモデルってのは
マーケティングの世界で言うところの
「キャズム」
というヤツじゃねえかとおもっている。

で「キャズム」ってなんだよ?

次号に続く。

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この記事へのコメント
ご無沙汰しております。

”顧客層の違い”は確かに存在しますね。
当店もソレで生き延びているトコロがあります。

回転寿司で満足する客層は、銀座の高級寿司店には行かないわけで。
写真屋も同様。
子供スタジオで満足する客層は、ウチのような店には来ません。(ウチが高級という事では非ず)
ブツ撮り、印刷・ウェブ用のプロフィール写真など、彼等の出来ない撮影が”出来る”ことで、お客さんに来てもらえている状況です。

写真のデジタル化も好影響。
誰もがデジカメで撮影するようになって、かえってプロの”撮影技術”と”フィニッシュワーク”が注目されるようになったと感じます。
Posted by 滝たん at 2007年04月24日 02:30
いつもありがとうございます。

いただいたコメントの方が
私の書いたものよりも分かり易くスッキリまとまった
要約になってるような気がします(笑)。

まったく仰る通りだとおもいます。

それまで専門家の領域であったことが、
技術革新等で消費者一般に広く行き渡るようになると、
それより派生するトラブルなども消費者が新たに抱えることとなります。
また新たな欲求も生まれるでしょう。
しかし専門家でないのですから当然自力救済できず、
結果として以前にも増して専門家と付き合わざるを得ない、
そんなところでしょうか。

嬉しいような何とも不思議なカンジです。
Posted by 東京下町バカ写真屋 at 2007年04月25日 01:11