2007年05月02日

ウチの地域は写真屋激戦区かも?(第5回)

コンテスト選外につきポジ返却
前回の続き。

【キャズム】→「亀裂」とか「裂け目」という意味らしい。

坂本龍一の同タイトルのアルバムがあるが、その話ではない。

「レーザーディスク」「ドリームキャスト」「ISDN」「VCD」

勘のイイ方ならこれで察しがつくのかもしれない。

そう、
新製品・新技術・新サービスなどで、
期待されて登場したものの
市場の様子見的状況から抜け出せなかったりして、
そのまま短命に終わるヤツ・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

もともとはハイテク業界でのマーケティング(手法)の一つとして、
結構前(原著は91年米)に提唱された有名な理論である。
「製品Aはキャズムを超えられなかった」、
といったような言い方がされる。

新参モノが市場に広く浸透していこうとする過程で、
「新しいモノ好き」「開拓者タイプの人」の支持を得た後に、
「大多数主流派」の支持を得られるかどうか。
その両客層の間にある「裂け目(キャズム)」の存在に着目し・・、

イヤこの辺で止めておこう。
素人定義はある意味危険なので、
一番いいのはコイツを読んでもらうことなんだな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さてここで、
この章を書き進める前に
ひとつ申し上げることがある。
というかお詫び。

本章においては
ウチの競合者(でなかったのは前号の通りだが)
であった「彼等」のことを
「大手チェーン店の写真屋」とか「激安DPEチェーン店」などと
勝手に呼称をつけてしまっていたが、
そのことで皆さんを混乱させてしまっちゃいねえかと、
ちょっと心配なのである。

というのも実は、
この章を書くにあたり私のアタマの中では、
複数の業態がごっちゃになってしまっていたのだ。
たまたまそれ固有の呼称が定まっていないのをいいことに、
とりあえず前述のように「大手チェーン・・」「激安・・」
などと書いたのである。

まず前号で書いた
「画期的なビジネスであるとしてマスコミで云々」
てヤツについてだが。

一時期街中でよく見かけた
「プリント1枚○円(←ゼロ円てのもあったね)」とかいう、
酒屋とか貸しビデオ屋とかスーパーとか
町の小売店舗なんかと多く手を結び受付窓口とさせて
(店舗を運営しない→低資金で済む→低価格実現てことか?)、
そこを効率よく集荷集配することで
スケールメリットを発揮し価格破壊を実現した、
異業種から新規参入(たしか)の直営店舗を(たしか)持たない
DPE業者のことを指している。
ハッキリしない物言いで大変申し訳ないが、
「キャズム理論」に当てはめようとしたのはコレだな。
んーちょっと無理があったかな。
それと、ハイテクでもなんでもないね。

で、その業者だが、
その素性についてそれ以上はよく分からないし、
今となっては調べようがない、とも言えないがキツそうだな。
コイツを読んでくれた同業の皆さんの方が知ってるかも。
実際その業界だって事業売却やら解散やら色々あって
何がなんだかワケわかんねえでしょう。
古い組合報なんか引っ張りだしてくりゃ何か判るかもしれないけど、
何しろ殆ど見かけねえしな。
「プリント1枚○円!」とかいう、あの看板。

ウチなんかと取引していたところ
(ウチは「カラー屋さん」と呼んでいた)は、
皆古くからの写真屋相手の業者サン達である。
それぞれフィルムメーカー系ラボ専業であったり
非系列の写真関連材卸売であったりだが、
DPEについては当然のことながら
我々写真屋(のみ?)を窓口としていた。
ウチら写真屋を儲けさせることで
彼等のビジネスも成り立つのである。
したがって前述の独立系激安DPE屋は、
これが10年ほど前ならば、我々写真屋にとっての
完全なコンペティター(競合者)と言えるのだ。
ただ、
その激安DPE屋が上のような既存ラボに外注してたり、
それとは全く逆に、ラボが胴元となってチェーンやってたりしたら、
話はまた複雑になるねー。
直営店持ってたりして。
調べてないけどありそうだな。

で、ウチの近所にやってきたのは、
路面店舗型DPE店の方である。

あと、それ同様の店舗で、
フィルム・カメラメーカー系列と言っていいのかな、
そういう店あるよね。
看板のカラーリングでモロ判る(笑)。
在来型写真店(館)ではなく、
ミニラボ、DPE店といった風情の
垢抜けてこざっぱりした小さな店のことである。
あれはチェーンとかではなく特約店みたいなカンジなのかな。
それともどっかのFCか。

まあそんな風に、
一口にDPEチェーン店といっても
ある程度細分化されるのだよね。
 〜安価であることや商品構成(サービス・物販共)、店の入りやすさ
 (というか後腐れのなさ?)、どんな客層をターゲットとしているか、
  などの点でそれらは一致しているとはおもうがね〜
それを十把一絡げに書き始めてしまったので、
まず私が十分注意しなくてはならないのは当然のこととして、
皆さんにはどうかその辺を汲んで読み進めていただきたい、
そういうことである。
本当に申し訳ない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて話を戻すとする。
例の潰れてしまった「彼等」をネットで調べてたら
ウィキペディアにもでてた。
調べものも本当に便利になったもんだ。
で見てみると沿革なんかもある程度載っている。

「・・デジタルカメラの急速な普及に対する対策が遅れ、
   売り上げが大幅に減少し経営が悪化・・」

と書いてあった。
多分その通りなのだろう。

だがこの台詞、
そのまま額面通り納得してしまいそうであるが、
ちょっと注意が必要だとおもっている。

「デジカメ(時代の)対策どうの」っていうから
既存店舗をデジタルユーザ向けに新たにサービスを完備し
品揃えし直したりすればなどと、
私達無責任な外様はついつい想像してしまう。

写真・カメラのデジタル化というのは
機器開発や撮影ノウハウ等の中核技術は残しながらも、
革命的新時代の到来(←ベタでごめんね)ともいえるものだ。
開発者・流通業者・教育機関・マスコミ・プロアマユーザ等
全ての関係者を巻き込み、
商習慣や行動様態、思考、時間、コスト、
過去を捨て去りながら多くのことを一新してしまうものだ。
革命なのだよ。
それをだな、
それまでの商売のプラットフォームをだな、
品揃え変えたくらいでそういった新しい市場に
ガバっとおっ被せたくらいじゃ
焼け石に水なんだとおもう。

たぶん「彼等」だって解かってたはずだ。

次号に続く。

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