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実はその浅草で面白いほど、
観光客からの
「すいませーんコレ撮ってもらますかー?」
攻撃を受ける。
行くと必ず、と言うほどじゃないが、
声を掛けられない日のほうが少ないくらいだ。
その時手渡されるカメラを
正確にカウントしているわけではないが、
およそデジタル:フィルムが半々だ。
デジタルはコンパクトのやつだが、
フィルムカメラについては
コンパクトタイプと、いわゆる「使い捨て」タイプで
半々くらいである。
それともうひとつ面白いのは、
同じく浅草で若い人(特に女性)で、
デジイチユーザに加え、70年代のコンパクトカメラ
(フィルム/コニカC35とかオリンパス35とかペンとかそのあたり)
【5月12日付記;↑60年代からあったよね、失礼しました】
を首からぶら下げているのを、
ほんとによく見かけるようになったことだ。
あとはニコンFとかオリンパスOMなんかも結構見るな。
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ところでまた話は変わるけど、
先日たまたまネットで
ある団体がフィルムカメラの
生産・出荷台数統計の発表を止めた、
というニュースを見た。
この記事ご覧になった方も多いだろう。
もはや意味ある統計としての充分な母数に満たないらしい。
この記事には
「ついにフィルムカメラ市場終焉」
というタイトルがついている。
が別に生産終了したわけではない。
直近の統計(08年1月分)によると生産が1580台、出荷が11573台。
この記者サンによると「寂しい数字」だそうな。
ついでに01年1月も調べたけど
生産2551480台、出荷が国内170万強、輸出が190万強である。
なるほど確かに寂しい数字だ。
でも決して「ゼロ」ではない。
小さくも実に客観的で記事であった(あ当然だよな)が、
そのなかに一つだけ、
それに相反して超エモーショナルなフレーズがある。
タイトルである。
ここで言うところの「終焉」とは、
一体どういうものなのだろう。
誰にとっての「終焉」なのだろう。
フィルムカメラの新規購入者なら、
今後少しずつでも減ってゼロに近づいていくのだろうから、
それを「終焉」と呼ぶのなら妥当なのかもしれない。
だが、販売済みのフィルムカメラが
それと同時にこの世から消失してしまうわけではない。
そして我々写真屋がある程度、
今後も既存のフィルムカメラユーザを相手に
仕事しなければならないことに変わりは無いのだけど。
なのに、
カメラに関するこういった類の記事読むとさ、
やはりワケのわかならい何か切ないものを
感じ取ってしまうよね。
なぜだろう。
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たとえば、
「写真もデジタルの時代」などという言葉を聞いて、
否定せずともそれを吟味することも少なかろう。
こういう言葉って、
単なる「記号」みたいなものだと
誰かが言っていたのを本で読んだことがある。
その多くはメディアを通じて与えられ、
いちいちその意味などを考えないことのほうが多い。
「失われた10年」とかいう仰々しい言葉を聞けば、
なんとなく「あーそーだなー」と思う。
たまたま自分や周囲に経済的に辛い人が多ければ、
その言葉に真偽を疑うこともない。
でもどの時代でも儲けているヤツはいる。
カメラが便利になり写真屋がある面でラクし始める?と、
「みんなもカメラを楽に使いこなしてんだろーなー」とか
「街の写真屋なんてもうお払い箱だよなーこんだけデジタルじゃな」
などと思ったりする。
上のどちらの話も結局、
その時々において自分の都合(というか心情)を軸として、
言いたいこと言っているに過ぎないよね。
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じゃあ媒体側が悪いのか。
それもちょっと違うと思う。
近年は批判する側の既存マスコミが
逆に批判されることが増えているらしいが、
ここでそのことには触れない。
記事の内容がどうこうとは別に、
例えば我々が実体の危うい「景気」という言葉に
敏感に反応し色々想像してしまうように、
読み手の方が勝手にエモーションを
掻き立てられているのではないかな。
「フィルムカメラ市場終焉」という言葉が
科学的根拠に基づき客観性を確保した(ロジカル)ものなのか、
それとも単なる情緒的物言い(エモーショナル)であるかは、
たぶん立場によっても変わるのかな
(そういう私の物言いの殆どはエモーショナルである)。
この記事内における記者サンの言う「市場」とは、
製造業者や大規模卸小売の目線でのものであって、
ウチらのようなちっぽけな商売人のソレではない。
なにもフィルムカメラ好きの街の写真屋のオヤヂが
これに併せて悲しまなくてもよいのだ。
統計なんか出なくたって、
あなたに信頼を寄せる良好な関係にあるお客さんなら、
半年後も一年後も来てくれるの確立は高い。
恐らくデジタルに持ち替えたとしてもね。
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誰だって他愛のない世間話くらいするとおもうけど、
「景気いい」「景気悪い」という物言いは、
無意識に口を突いて出てくる典型的なフレーズの一つである。
私はコイツに非常に注意を払っているつもりだ。
なぜかというと、この日本語の「景気」という言葉の意味を、
私自身ちゃんと説明できないからだ。
だがそんな「ホント景気悪いよなー」という言葉を連発して
周囲をさんざん不安にさせるような人もいたりする。
面白ものでそんな人に限って、
本当に景気悪くなった時にどうするか
アイディアもなければ何かしてもいないんだよね。
次号に続く(また長くなったので結びは次回へ)。
Posted by bakashatokyo68 at 21:07
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エッセイ・ウチのこと他