前回の続き。
Photoshopもバージョンアップするごとに良くなって、
範囲選択なんかがどんどんやり易くなってきている。
ていうことは、
Illustratorにも同様のことが
起こっているのだろうか。
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ウチの取引先に
ある近所の小さな印刷会社がある。
会社といっても社長一人しかおらず、
工場のドアを開けるといきなり目の前に
黒い機械がガッシャンガッシャンいっている
ようなところだ。
仕事を貰う頻度は高くはないが、
随分長いお付き合いになる。
歳はウチの親父より少し若いが、
ウチと同様、
デジタル周りには相当苦労されたみたいだ。
この社長さんから久々に
仕事を頂戴した。
ココの仕事というのは大抵、
あちらのお客さんがいつも同じで、
そのせいか仕事のパターンもいつも似ている。
業務厨房機器をつくっている、
同様にこちらも社長以下数名の小さな工場だ。
ちなみに特許だか実用新案だか何件も取得しているらしいが。
展示会や見本市向けパンフ用
(A4数頁程度、たしか2色刷だったかな)の写真である。
おそらく巷でいう「軽印刷」とは、
こういう類を指すのだと思う。
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撮影自体もいつもと大きくは変わらなかったようだ。
付属部品等の手に取れる程度の大きさのモノは、
撮影しやすいウチに持ってくるが、
メインのブツは大きくて移動させられないため、
製造業者サンのところへ出向き行われる。
工場もしくは倉庫からから目の前の道路に引き出し、
自然光のみによる撮影である
(ちなみに私自身は立ち会っておらず、
伝聞とデータを見てコレを書いている)。
具体的にどういうモノかというと、
露天の食い物屋台〜例えば焼きソバの鉄板台とか、
デパ地下の食料品売り場で時々、
その場で拵えて売っている店があるが
(例えば業務用のデカイ自動もち米つき器みたいなヤツ)、
そういったところにある什器である。
厨房機器なんて大抵外装がステンレスとかなので、
映り込み(写り込み?)の多い撮影となった。
屋外での作業であったこともあり、
しっかりとした映り込み処理はできなかったようだ。
地面に接地する付近がたまたま複雑な形状で、
かつコンクリの色と影なんかとが一緒になってしまうので、
白い画用紙を何枚も敷いた。
地面とブツとの分離をよくするのと、
接地付近の映り込みをきれいにするねらいである、一応。
鉄もステンレスもコンクリもだいたいグレーだからね。
あとは工場の方にも手伝っていただいて、
ブツの後方を白くてデカイ布で即席白バックをつくった。
こちらも同様に、
ブツと背景との分離をよくするのと、
エッヂ付近の映り込みをきれいにするためである。
真後ろは民家や工場の外壁でゴチャゴチャしているから、
そんな背景でモノ撮ったら
後で切り抜き作業がエライことになってしまう。
ウチのオヤヂは一応、
これらが後に切り抜かれるのを
理解してはいるのだ。
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ちなみに今から10数年ほど前、
実際に私もここの撮影の仕事を手伝ったことがある。
その時などは、
後ろだけでなく前面にもかなり気を使っていた。
助手の私はカメラのすぐ真下とか真横あたりで、
でかい紙やら布やらレフ板やらを持たされた。
映り込み処理のためである。
またある時、
何らかの事情でブツを倉庫から出せない時があり、
仕方がないので狭く薄暗い倉庫で
ムリして撮った記憶がある。
素人にはタダの鉄屑置き場にしか見えない、
しかも電気もあるのか無いのか微妙なほどの
暗さの中の撮影であった。
そこでの撮影で、
ゲージにトレペ巻いたアイランプを持たされて、
「いいか、俺(親父)がいいって言うまで
ソイツをブツに向けてゆっくりグルグル回すように
全体に満遍なく光を当てろ」
と指示されたのを今でもハッキリ覚えている。
長時間露光等の知識のある方ならお分かりだろう。
ウチにはたいして立派な機材もなかったうえ、
ほとんど真っ暗に近いその倉庫は、
ブツ撮りするような環境では全くなかった。
ではどうしたのか。
シャッター10数秒くらい開けっ放しにして、
手持ちのアイランプをブツに向けて
上下左右満遍なく光を動かし当ててやったのだ。
たしか両手2灯で。
当たり前だが当時、
写真は全てフィルムである。
モニタでのプレビューなどできないあの時代に、
そういうシチュエーションでその方法を思いつき且つ、
その結果をある程度イメージできたということだ
(どういうわけかウチはポラを殆ど使わなかったな)。
これが業界内でどの程度の技術力にあたるのかはともかく、
やはりこーゆーのがプロなのかなと、
当時妙に関心したものだった。
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いやいやいや、
上に書いたように
私の手伝った頃に比べれば、
今回に限らず最近の撮影(映り込み処理)は、
実にいい加減、あイヤ違う、
だいぶ簡便なものになってきている。
デジカメ、そして
Photoshopのおかげである。
次号に続く。
Posted by bakashatokyo68 at 21:04
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