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前者のお店は、
当ブログ初期で書いたこともあるが、
DPE等でお世話になっているところである。
数年前のある時、
それまで頼んでいたところに突然断わられ
途方にくれていた時
「ウチに出しなよ」とお声掛けいただき、
お付き合いが始まった。
店は小さいがDPE設備はあった。
だが撮る方はあまりやっていないようだ。
随分前から法人成りしており、
そのことだけでも
ウチとは事業規模が違うのではと想像はできる
〜あ、書きながら気付いたけど、
最低資本金額引き上げ(法改正)のずっと前だな〜。
ただ立地は悪くないものの、
通り過ぎてしまうくらい(失礼)の小さな店。
一体どんな風にして稼いでるのかなと
不思議に思ったりもする
(ウチも周囲からそう思われているが)。
だが、
どうもそういったデリケートな部分には
互いに詮索しないようである。
まあしょっちゅう会うわけでもないし、
それでいいのではないか。
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さて後者の方であるが、
こちらは卸もやっていたことから
近隣の同業にもよく知られており、
この界隈でもアタマ一つ抜きん出たような存在だった。
別室スタジオ完備の立派な写真館で、立地も非常にいい。
当然ウチなんかとはビジネス規模も違うのだろう。
こちらも早くからDPE設備なんかも導入しており、
ウチも時折そのお世話になっていた。
私もガキの頃何度か使いに行かされた。
ちなみに、
ウチのような写真屋なら、
メーカー系ラボのお世話になるのが普通だが、
たまに集荷のタイミングのずれなどの理由で、
緊急避難的に
近隣の設備持ちの同業者の頼むことがある。
どの業界でもありそうなことだ。
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ちょっと脱線してしまうが、
実はウチ、
この店をあまり好いてはいなかった。
イヤ店がというより、
ウチの母がここのおかみさんを苦手としていた。
というのも、
ちょっと信じられないが、
行く度に決まって、
「ウチの(設備の)お陰でおたくらやっていけるんだからね」
「ウチとしちゃコレっぽっちの売上にしかなんないのに、
それでもやってやってんだから、少しは有難く思いな」
的なイヤミを、
ウチの母親に向かって
ちょこちょこ言うらしい。
旦那さんをはじめ従業員の方は、
皆イイ人で全く問題なかったらしい。
ウチの親父が出向けば
互い経営者同士、同じ職業人同士ということで
普通に付き合えたようだ。
ところが、
現像出し・受け取りの使いに母が行くと(母が行くケースが多い)、
その際応対するのが
そのおかみさんなのである。
ウチの親父が行ってもこの『被害』には遭わなのだが、
男同士の会話?の中には取り入る余地が無いということか。
言われるのはきまって
使いの母なのだ。
なぜなのか大変不思議である。
ウチが嫌いなのか。
親父だと言いずらいからイジメやすい母なのか。
それともウチの母個人を生理的に嫌悪していたのか。
だが母の話では、
どうもこのおかみさん、
他のウチのような出入業者に対しても
同様の態度をとっていたらしいのだ。
となると、
余計理由が気になる。
ていうか、
卸やってるのにそりゃねえよな。
イヤなら
「もうおたくの仕事はやらねえよ」と
言っててくれればいいのに。
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このままだと
悪口で終わってしまうので、
なんとかこの人の気持ちを妄想して
弁護してみようと思う。
今も昔も、
こういった設備投資というのは、
本当に大変なことなのだと思う。
当時のこのての相場など知らないが、
今で言うPC買い替え程度の騒ぎではなかろう。
しかしながら、
DPE関係なんて、
たかだか一件あたり粗利数十円から数百円てところだろう。
本で読んだけど、
大手メジャー缶ビールなんかだと、
小売屋で粗利数円程度にしかならないとか。
食品関係なんてたぶんそんなカンジなんだろう。
だとすると、
デカくさばく大型量販店か、
あるいは仕入れに何か工夫がなければ
商品単体での儲けなど出ないに等しいのではないか
(あくまでも想像)。
街の酒屋はさぞ大変だろう。
ついで話だが、
書店の粗利はおよそ売価の2割程度である。
例えば1000円の書籍が売れれば書店の取り分は200円であるから、
取次(卸)に800円支払わなければならない。
だから仮に1000円の書籍一冊万引されると、
同じ本を4冊売らないと(200円×4冊)チャラにならない。
恐ろしい話である。
書店の倒産廃業理由の多くもやはり、
販売不振などによる業績悪化であるが、
収益圧迫の大きな要因のひとつが『万引き』であるというのが、
決して誇張でないことがお解かりいただけるだろう。
そんな僅かな粗利のために、
リース料だかローンだかを
毎月支払わなければならない。
損益分岐が訪れるのはいつなんだろう。
考えただけでゾっとする。
売れればいいよ。
でも売れなかったら自分達はどうなるか、
従業員達はどうなるか・・。
そういうストレスにも耐えていかねばならない。
どんなに外面が立派に見えても、
やっぱり中は大変なのだろう。
というか立派になりたいからこそ、
リスク・身銭切ってレバレッジ(梃子)利かせて
大きくコトを動かすのだな。
それに引き換え、
大したリスクも負わず、
ちまちまとした小口で手数かけさせるうえに
(あちらにとっては)粗利削るだけの存在でしかないのに
〜卸価格になるからね〜、
のうのうと調子よくやってくるウチらを、
憎々しく思った、
のかな。
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だが数年前のある日、
たまたま自転車でココの前を通り掛かって驚いた。
店がなくなっていたのだ。
不動産関係のトラブルに巻き込まれたかなにかで、
廃業移転を余儀なくされたらしい。
現在も他の場所で商売していると聞く。
で、
ここまで話しておいてなんだけど、
今お付き合いがあるのは実はそこではなく、
その店で働いていある方のこと。
店がなくなった後、
中古機材なんかの中卸の仕事をするようになった。
上に書いたように卸をやっていた関係で、
近隣の多くの写真屋と繋がりがあって、
それが仕事の下地となった格好だ。
ウチも機材入れ替え等の際にはお世話になっている。
また、
出張撮影などで手持ち機材では役不足な時や、
故障している時の代替として、
機材を借りたりすることもある。
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前者の方には、
相変わらずDPをお願いしているが、
先日、
某メジャー系ラボから
ある意味事実上の取引停止
〜厳密に言うと違うが→要手数料支払(毎月の取引高よりはるかに高い)〜
を言い渡され、
今後この方への依存度は高まるだろう。
といっても、
フィルム撮る人ほとんどいないが。
このご両者に仕事頼みながら、
反対に仕事もいただくのであるが、
また前置きが長くなったので続きは次回に。
次号に続く。
Posted by bakashatokyo68 at 23:30│
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エッセイ・仕入先とのこと