2013年11月22日

ブログ7周年記念〜戦略的写真屋とは何か(第12回)

明治時代の熊手:酉の市2013にて


前回の続き。


前回は、
写真屋ブログごときが
なんともエラそうに「教養を身につけろ」
などと書いてしまった。
どんな人が見ているかも分からないのにね。
幾らか恐縮してはいるが、
前言撤回する気はさらさら無いのだ。

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私たちは普段、
教育はもちろん
政治経済文化やら
色々複雑な話をするわけである。
問題が発生し議論し決定し実行し解決し検証する。
発明し実験する、作る、生み出す。
一方
仕事現場や一般家庭においても、
多くの複雑難解な問題に
日々向き合い解決しているのだ。

これらを可能にする能力は
いったいどこから来たのだろうと、
考えることがあるだろうか・・・。

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先日、
OECDによる国際成人力調査というのがあった。
各国社会人の社会適応能力を測ろうというのである。

行われた「数的思考力」「読解力」
「ITを活用した問題解決力」のうち、
前者2つで日本人が平均1位を獲得したとかで
話題にもなった。
これらの寸評や解説はネットでいくらでも出てくるので
詳細はそっちを見てもらえばよい。

下は16歳から上は65歳まで、
しかも職業別や最終学歴別にデータも採られており
大変興味深い。
ちなみに「ITを活用した〜」については
残念ながらOECD平均並だったようだ。

ただ私が面白いと感じたのは、
今日までしたり顔で日本の学校教育を
「詰め込み式」などと呼称し
一辺倒に批判してきた輩にとっては、
なんとも複雑なものになったろうことだ。

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さて、
当テストについてこれ以上解説はしないが、
以下のような傾向にあったようだ。
かなり大雑把な要約になるが・・↓。


『中卒者、高卒者、大卒者それぞれにおいて優秀』

『成績上位者と下位者との開きが少なかった』

『低成績者は少ないが、好成績者も少ない』

『最若年層は凡庸』

『とりわけ中高年層が健闘していた』

『各国とも30歳代をピークに以降は成績は下降していくが、
  日本はその低下幅が他国より小さい
   (つまり年取ってもバカになっていない)』


役人(文科省?)をはじめ、
評論家、コメンテーターとか
そういった人等がすでにコメントを発表しているが、
いくつか意訳して紹介する。

『色々問題はあるものの、
  (これら結果は)幼少期からの徹底した基礎(義務)教育の賜物である〜
 
   〜 私たち(の基本方針?)は決して間違ってはいなかった(役人談)』

『(高齢層の高得点を受けて)各職場での様々な経験を通して、
   人間として成長する機会があるからではないか』

『そもそも何歳になっても成長できるという考えを日本人は持っている』

『やはり「詰め込み教育」のお陰である(海外メディア)』

『日本のブルーカラーの読解力は、
  他国のホワイトカラーよりも同等以上(OECD調査報告書より)』


などなど。
勿論賞賛があれば問題指摘もあった。

他にも山ほどあったがこのくらいにしておく。


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ちょっと話は飛ぶがその昔、
「経験主義教育」というやつが流行りかけたらしい。
字面から想像つきそうだが、
ようは机の上の座学を否定して、
実践を通じて学ぶことが真の教育であるという
現場主義を唱えるものである(らしい)。

今でもこういうこと言うヤツ大勢いるよね。
「学校の勉強なんて何の役に立つってんだよ」ってな。

で結果的にこの思想(理屈)は敗北するわけである。

勿論理由はいろいろあるようだが、
たとえば知識の無いやつがどれほど素晴らしい場にいようが、
知識がないゆえに何も学び取ることができないとか、
同じく知識を得ないまま育ち、
人格的にとんでもない大人になってしまったとか、
そんなかんじであった。

よく「想像力を養う」ことと
「知識を積み重ねる」こととを
相対することとして捉える輩がいる。
机の勉強ばかりやってるヤツは
新しい価値を生み出せないということらしいが、
ハッキリいってこれは大間違いである。

知識の無いやつが
何か革新的仕事をする可能性は限りなく低い
というのが世界の常識である。
新しい発見の多くは、
既存の知識の組み合わせであることがほとんどだからである。
また知識だけでなく
実験検証作業や練習鍛錬、
あるいは予習復習といった
積み重ねのないやつも同様である。
勿論連外もあろうが、
ど素人未経験者の成功は、
本人が謙虚でなければ一発屋に終わる。

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ある図柄をみせて、
この各辺を繋ぎ合わせるとどのような立体になるか、
というやつ覚えておられるだろうか。
立体の展開図のアレである。
子供の頃テストにも出たしテレビなどでも見たりする。
なんと当調査でも出題されたらしい。
あんな遊びみたいなのが、
他の先進国の立派なホワイトカラーでも
できなかったりするようだ。


私たち日本人の
知的および物的生産力の源泉が、
どこからやって来ているのか。
およそ見当が付きそうなものである。

前回、
私たち大人が学ぶにあたって

『因果と歴史』

『言語と説明』

の2点が肝要だと書いた理由が
お分かりいただけるのではないだろうか。


次号に続く。

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