2014年11月28日

ブログ7周年記念〜戦略的写真屋とは何か(第24回・最終回特別編其の2)

おいらん道中@浅草国際通り(ビートストリート)にて

前回の続き。

私は服が好きなので
自然とショッピングも好きである。

当たり前だけど、
今も昔も若者向けの店には若い店員がいる。
だが、
20年以上前からある古い店も
現在の店員はやはり若者なのだ。

では
当時の若者だった店員達は、
歳をとった今どうしているのだろう。
反対に今の若い店員達は将来どこにいるのだろう。
皆無事に昇進するなどして
会社の上層部にいたりするんだろうか。

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いや、
前回書いた美容室同様、
恐らく優秀な一部が重鎮として残るくらいで、
その他多くは望む望まないに関わらず放出され、
その度に新しい(若い)人材が補充されてきたのだろう。
勿論推測に過ぎないが、
そうでもないとその企業の従業員の年齢(職位)構成の
ピラミッド構造が崩れてしまう。
部下よりリーダーの数の方が多い店などないのだから。

一般企業についても、
平社員が100人で部長が80人ていうのはない。
つまり、
何らかの要因で必ず人が減じていく。
新入社員もごく一部を除けば
いつかは社を去っていくわけだ。

そう、よく考えてみれば、
別に美容院や洋服屋だけの問題ではないのだ。

アレおかしいな、
昔学校で日本(会社)社会の三種の神器
「年功序列(賃金)」「企業別労働組合」そして、
「終身雇用」
って教わったんだけどなー・・・。

専門教育についても、
たとえば美容学校だろうが写真専門学校だろうが、
いずれ脱落するであろう多くの者の存在を前提として
成り立っているとも言ってもいいんじゃなかろうか。
実社会と違うのは、
要件を満たせば卒業だけはさせてくれることだ。
学生は多いほどビジネス的にはグッドであるが、
卒業生の質が低いと業界から悪い評価を与えられる。
ゆえに彼らの技術は決して低くはならないだろう。
だが技術力だけが業界を長く生き抜く保障にはならないのは、
誰もが知っている。
それなのに私たちは、
こうした教育機関に約束された未来を要求することを
止めようとはしない。
不思議だね。

店舗店員に若者が多い一方で、
デパート・スーパーなどの売り場には中高年の方も多い。
ベテランっぽい人の方がよかったりする面もあろう。
専門性や歴史・伝統がウリの店もあるし。

ただ基本的に売り子は売り子のままであって、
頑張っていずれは管理職、という例は
多くは無いはずである。
売り子自身が職能を大幅に拡張する余裕は少ないだろうし、
そもそもそんな権限もない。
その点においては洋服屋とも美容院とも大差ない。

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一般的な事業会社(語弊承知)でなら、
例えば営業職であれば
好業績を上げるとかチームリーダー・店長職などで実績を積めば、
他社で同様のニーズがあればそこに収まる可能性も出てくる。
経理会計部門や企画立案・プロジェクト・新規事業立ち上げとか、
コンサルティング・カウンセリング業務とか、
研究開発部門や特殊技術者、
デザイン・出版編集等一部のクリエイティブ業務とか、
あるいはトップマネジメント経験者とか、
強く業界に精通した者、
魅力的なコネクション・政治力を持つ者とか、
そういった人等は社に生き残れるだけでなく、
転職しても年収を上げることが可能だと思う。

しかし、

これまで書いてきたような
小売・サービス等の店舗現場仕事との間には、
単純にその業務を必死にこなすとかいうレベルでは
どうにもならない壁が存在する。

前回も書いた
労働集約的側面である。
業務は概ね変化に乏しく稼ぐ量には限界がある。
ゆえに賃金も固定的になりがちだ。

事業(企業)に頭脳と手足があるとするならば、
これらの仕事は恐らく永遠に手足のままで、
いつかは頭脳になるということはない。
ビジネスはいずれ廃れる運命にあるから、
その都度頭脳の命に従い、
手足は新しくより高性能のものへと交換補充される。
勿論すべてがそうだとは言わないが、
どんな仕事でも漫然とこなしていくだけなら、
同様の運命を辿る。
それがイヤなら、
実績を積んで上に上がるか
でなければ最初からそうでない職種につくか転職するか、
新しいビジネス作って独立するしかない。

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最近のお洒落で小奇麗な
デパ地下スイーツ店や雑貨店などの繁盛具合をみて、
ちょっとは景気がよくなったかなと思う反面、
何ともいえぬモヤモヤ感もある。
店員である彼女らの10年20年後を想像してしまうからだ。
善く訓練され優秀な彼女らの多くは、
その職能に大きな変化は無く、
そのくせ同じ職を長年続けることは難しい。
給料が上がることはあまり期待できず、
勤続年数が延びるほど放出の危険が増す。
ひとたび職を解かれれば、
以前の所得水準の維持すら難しくなるだろう。



結局私の言いたかったことの要点は・・・

,海Δい辰燭△覦嫐残酷な現実を
 過去に私たちは教わってきただろうか、
 あるいはこれらを理解した上で
 下の世代(子供たちに)に
 シッカリ教えてきたであろうか?

そして気になるのは・・、

△錣国の産業社会において
 こういった仕事(低賃金の末端作業員)の割合が今後増えていくであろう、
 という推測(私の持論でもなんでもないが)

である。


私たちは野球選手を高年収職業としてみたりするが、
実は彼らのことを大して知らない。
ほとんどが数年で姿を消してしまうが、
その後どんな職に就くかなど興味すらない。
セレクトショップ店員もカリスマ美容師なども、
結局野球選手と大して変わらないのに。

野球選手のリタイヤ後に興味が湧かないのなら、
無名の街の店員の未来など知ったこっちゃないのかな。
他人への無関心は
世の中に対する無知へと繋がっていく気がする。


【今日のおまけ】

総理がFBでリンク貼ったとかなんとかで話題になったブログが
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